新型インフルエンザ患者確認後の神戸安全ネット会議会員の対応について

新型インフルエンザが発生し、神戸市内に患者が確認されたことに伴う、神戸安全ネット会議会員事業者の対応状況に関する調査結果をまとめました。 なお、調査は平成21年5月19日に実施し、42会員のご協力を得ることができました。 ご協力いただいた会員におかれては、非常にお忙しい中、ありがとうございました。

1.新型インフルエンザへの対応

(1)政府の対処方針においては、事業者に対して、感染機会を減らすための工夫の検討を要請するとあります。その例として、時差通勤、自転車通勤等が挙がっています。その実施状況やマスクの配布・着用状況等について伺いました。

  • ご回答いただいた会員事業者のうち、3割ぐらいが、時差通勤(ただし、もともと制度として確立していた事業者も含む)を実施しています。
  • マスクの着用は、ほぼすべての会員事業者が指示しています。少なくとも通勤時は、義務付けています。回答が分かれたのは接客時に着用を指示しているかです。「お客様に安心してもらう」という目的のもと、マスク着用を指示しているとの回答がある一方で、業種によっては、マスクを付けることが逆に不安につながるとの回答もありました。
  • 家族を含めた体調確認を要請しているとの回答もいくつか見られました。また、さらに、検温を要請しているとの回答もありました。
  • 事業の絞込みや、患者の入場防止のための検温、入場者の氏名等の把握を実施しているとの回答はありませんでした。(過剰な対応はないようです。)

(2)政府の対処方針においては、事業者には事業運営上も感染機会を減らすことを要請されていますが、来社・来場するお客様に対する感染機会を防止するための対応について伺いました。

  • ご回答いただいたほぼ全会員事業者が、手指消毒剤を設置しています。
  • ご回答いただいたほぼ全会員事業者が、手洗い等の注意喚起を行っています。
  • 従業員によるマスクの着用について理解を求める張り紙等を掲示しているとの回答もありました。

(3)感染機会を防止するために、中止した事業・イベントについて伺いました。

  • ほとんどの会員事業者が、会議、研修会、予定していたイベントを中止しています。
  • 大規模な会議(数百人規模)や、新入社員への説明会を中止したという回答もありました。
  • 試食販売を中止したとの回答もありました。

(4)神戸市内の保育所は休所になりましたが、政府の対処方針においては、保育施設が臨時休業になった場合は、従業員の勤務に配慮するよう要請するとなっています。その状況について伺いました。

  • 多くの会員事業者が、有給休暇等の付与で対応しいるとの回答でした。