P&Gにおける危機管理の取り組み

概要:

はじめに.会社紹介

  1. 安全と健康についての方針
  2. 災害防止管理の目的
  3. 災害防止管理の活動
  4. 危機管理のプログラム
  5. オーバーオールアセスメントと変更管理
  6. 事故損害報告の実例
  7. 監査システム
  8. 災害マニュアルの紹介
  9. 地震対策の実例
  10. 安全で安心な街づくりのキーポイント
  11. 安全な文化の構築

<主なキーポイントと注意点>

  1. 安全と健康についての方針と目的の明確な文書化と伝達確認
  2. 危機管理の組織と活動
    1. 米国本社を含め世界の各工場に専任の担当者を配置し活動している。
    2. 各担当者は必要なスキルをもつ為にトレーニングに参加し社内資格を取得することが求められる
  3. P&Gの危機管理プログラム
    会社のプログラムとして5つのカテゴリーに分けて日常的に管理している。
    • 労働安全衛生
    • 環境安全
    • 設備技術安全
    • 防災安全
    • 健康管理
  4. キーエレメントマニュアル
    1. 各危機管理プログラム毎にキーエレメントマニュアルがあり、それにもとづいて管理、運営している。
    2. 全世界で共通のマニュアルを使用する。
    3. 各国の国内法は必ず遵守する。
    4. 各サイトを危険度別にクラス分けを行い、監査内容の切り分けをおこなっている。
  5. 監査システム
    1. 資格を有した監査員が監査マニユアルに従い各工場、研究所、事務所ビルを定期的に査察し総合評価を行なう。
    2. 監査の結果は数値化され10点満点の8点以上を取得すること求められる。これらのデータは集約され本社(US)のリーダシップチームにより分析され総合的な対策及び年間行動計画が検討される。
    3. 監査における指摘事項は文書化され、次回の監査までに完了することを求められる。
  6. 危険分析
    1. 日常管理システムの徹底
      −新たなプロジェクトが発生した場合には必ずORA (オバーオ−ルアセスメント) を文書化し、各リスクの担当者が危険項目の明確化、危険項目の予防と対策、危険発生時の対策と手順を記載し、技術責任者と予算承認者の理解と確認のプロセスを踏む。
      −上記以外の件については工程変更管理システムにより文書化され対処され、記録される。
    2. 事故報告の徹底、文書化、原因究明、行動計画の実施
  7. 阪神大震災時の対応
    1. 従業員の安否の確認
    2. 被災者家族をホテル等に移動する
    3. 本社役員会で支援金を決定
    4. 本社ビル主構造体の安全確認と修理のため、本社機能を梅田スカイビルに移転(約750名が勤務)
    5. News Letterによる従業員への情報伝達
    6. 復旧工事 震災年、6月12日に本社ビルに戻る
  8. 災害対策のプロセス
    1. リスク アセスメント (危険項目の明確化、災害想定、原因想定、危険予防と対策、発生後の対策とチェックリストなどを考慮すること)
    2. 災害時の組織(緊急対策本部の設立) −各人の役割と責任を明確にする−
    3. 目標設定(ゴールセッティング)
    4. 災害マニュアルの作成(書類化)
    5. トレーニング・訓練
    6. 災害マニュアルの定期的な見直し
  9. 今後の危機管理の課題と対応
    1. 災害マニュアルの定期的な見直し
    2. 危機の多様化に伴い、製品の毒物混入事故・製品中毒事故等の諸事件が発生している −マスコミへの適切な対処と処理能力のリーダシップが求められる
    3. 民間・官庁・学識経験者のコミュニケーション、改善及び対処
    4. 国際的な情報提供と貢献
  10. 安全な文化の構築
    特に求められるものは強いリーダシップ

(回覧:神戸パイロツトプラントの災害マニュアル)